車関連

自動車の解体業の仕事内容とは?実経験を元に解説!

hiroshi

自動車の解体業はどんな仕事をしているのですか?

今回はその中でも部品を扱う仕事に重点を置いて聞けるみたいよ

あなたが大切に乗ってこられた愛車。その愛車が役目を終えるときに最後に辿り着くところに

【自動車の解体屋】という場所があります。

その自動車の解体業の仕事内容とは、どのような内容なのでしょうか?

使用済の自動車として入庫してから、最後までにどのような仕事と役割があるのか?

今回は自動車の解体業の仕事内容の中でも私が主に従事しております、部品を扱う仕事についてお伝えしていきます。

自動車の解体業はどんな仕事内容?4つご紹介

人間に全く同じ人は居ないように、自動車も同じで全く同じ状態の車って無いんです。

大事に扱われたんだろうな~と思う車もあれば、傷だらけで車内も汚れた車もいます。

そんな1台1台色々な人生を歩んできた愛車を、使用済み車輛として最終処理する前に

まだまだ使用できる部品を取外してもう一度、活躍の場を与える仕事があります。

カッコいい言い方をすると、【リサイクルパーツマイスター】という感じですかね。

その解体業の仕事内容の中でも今回は部品を扱う仕事にフォーカスして説明していきましょう。

まず自動車の解体業とは? 

あなたは【車の解体屋さん】というとどんなイメージを持たれていますか?

【危険・汚い・キツイ】 のいわゆる3Kのイメージを持たれている方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか? 確かに、否定は出来ないです。

ですが、私がこの業界に携わって約10年ほどではありますが、 年々改善されている傾向にある

のではないかと感じております。

その理由のひとつに【自動車リサイクル法】という法律があり、コンプライアンスに準じて、

適正に処理をしなければならない!

という細かい決まりごとがあり、その法律に沿った流れで動いているからです。

その【自動車リサイクル法】を遵守しなければ、業務停止や最悪の場合、業の取消となってしまうことさえあるのです。

さて、法律を遵守しながら【解体屋さん】に入庫してきた車をどのように処理していくかを

お伝えしていきましょう。

あなたの愛車が入庫したらまずやること

自動車は、大小あわせて約2万点の部品から成り立っています。

凄い部品の数だと思いませんか?

特に最近の車はハイブリッド車やEV車(電気自動車)など、どんどん構造が複雑化しております。

そんな多種多様な車の中でも、入庫したら行う共通の作業があります。

どのような作業なのでしょうか

次の項でお伝えしていきます!

エアバックを展開する

車が工場に入庫してきましたら、まず【エアバック展開】という作業をします。

【展開】というのは、意図的にエアバックを開かせる!という作業となります。

最近の車は安全装置が標準装備されている車が増えてきました。

例えるならハンドルと助手席のエアバックに留まらず、カーテンエアバックやシートの横から出てくるシートエアバックなどですかね。

数にすると2個から10個と車の装備によって大きく異なります。

エアバックは構造上、開かせるのに【インフレーター】という火薬を使用していますので、

近くにいると凄い爆発音がします。 分かっていても毎回音はビックリします!!

そのエアバックが開くのと同時に、シートベルトも安全装置として連動していますので、

ロックして以後シートベルトも使用出来なくなってしまいます。

エアコンのフロンガスを回収する

次の工程は、エアコンのガスを回収する作業です。

車には車内を冷やす為に、エアコンガスというものが使用されています。

そのガスは大気解放が禁じられているため、フロン回収機という機械を用いて、

ボンベに回収する事が義務付けられています。

一台の車あたり、ガスの回収時間はおおよそ5~10分程度です。

私の勤めている会社では先のエアバックの展開作業と、このエアコンガスの回収を

同時進行で進めております。

自動車の解体業で部品を活かす仕事内容とは?

さて、エアバックの展開とフロンガスを回収された車は次に工程に進みます。

まだ使用出来そうで、需要のある部品をしっかり吟味して付加価値を見出します。

この見極めがとても深いのです。 例えば同じ部品でも車種によって壊れやすい物もあれば

全く壊れない部品というのもあります。

せっかく取外すのであれば、壊れやすい必要とされている部品を提供したいと考えるのです。

リユース出来そうな部品を吟味する

車は、約2万点の部品から成り立っている!というのは先にお伝えしましたよね?

その中でも売れそうなもしくは需要のある部品をチョイスする、という作業があります。

極論をいえば、取外し可能な部品を全て保管しておけば良いのですが、

保管するスペースすなわち倉庫ににどうしても制限があるので、選別するという事が必要になっ

てきます。

この選別する目、選球眼がしっかりしていないと、

  • 売れない部品
  • 部品が回転しない倉庫
  • デッドストックが生まれる
  • 倉庫が溢れてキャパオーバー

という悪循環が生まれてしまいます。

そうならない為にも、今何が求められているのか?  どのようなパーツが壊れやすいのか?

常にリサーチが必要なのですね。

このパーツの取外しに関しては次回の章で詳しくお伝えさせて頂きます。

部品を取外しする

前工程でチョイスされた取外しを予定されるパーツが、リスト化され指示書になりました。

続いて、その指示書に基づき車からパーツを取外しをする部隊の工程に進みます。

この取外し作業は、基本人の手による【手作業】です。

取外し慣れた熟練された猛者たちが、無駄なくかつ丁寧にパーツを取外していきます。

各パーツを取外すには、一目で見えているボルトやネジもあれば、

時にはよく見ないと見落としてしまう場所にも固定する為に使用されているクリップなどもあります。

本当に、各自動車メーカーの車を設計される方や組付けをされる生産工場の方々には、凄いなと感動する日々です。

自動車の解体業の中で部品登録をする仕事内容とは?

前項で、取外しをされたパーツたち、このままでは残念ながら日の目を浴びる事はありません。

そうです、この素敵な中古部品も登録して初めて活きてくるのです。

基本的に中古部品は、同じ物はなく一点ものです。

部品を商品として登録する

一点物のパーツですので、当然同じ状態の物も無いのです。

ですので、一点一点をしっかり検品して、外装品例えるのであればバンパーに関しましては、

どこにどの位の傷がある、どこの取付をする部分に損傷がある、という事細かい情報を記す必要があります。

検品が終わりましたら、続いてパーツの撮影です。

全体が分かる様な画像を1枚、傷があればその場所をアップした画像を1枚と一つのパーツに対して平均で3~6枚の撮影をします。

撮影が終わりましたら、状態が変わらないように丁重に倉庫の棚に片づけて保管していきます。

PCに画像を取り込んで、情報を入力していく

前工程にて、上がってきた各パーツの詳しい状態と画像を等をパソコンに入力していきます。

この入力作業をすることで、全国47都道府県にある【中古部品】を取扱いする会社さ

んに、弊社の在庫商品として閲覧可能となります。

ようやく、これで各部品たちも日の目を浴びる事が出来ます。

登録する際にいかに分かり易く、選んで貰えるような金額設定にするか、状態を伝える事が

出来るのかが選んで貰える決めてともなります。



自動車の解体業の中で発送するという仕事とは?

パソコンのシステムに登録して売れた商品の話をしていきます。

全国各地で弊社の商品を選んで頂き、売れた中古部品はどのように対応するのか?

どのような人が携わって発送まで完了するのか、1日の流れを簡単にお伝えしていきます。

売れた商品をパソコンのシステムで確認する

全国のグループ会社と繋がっているパソコンのシステムで、何が売れているのかを確認する。

その商品の大きさや実際に商品があるのかを確認しながら、保管してある倉庫から中古部品を

丁寧に梱包する場所に並べていきます。

指定された送り先に送る為に送り状を製作する

売れた中古部品たちを出す担当者が、前項の作業を完了しましたら次の工程に進みます。

事務員さんの出番です。

各中古部品を何処に届けるのかを、指定された住所を入力して荷物に貼る【送り状】をいう

ものを作っていきます。

【送り状】完成しましたら、各荷物に間違いがないように慎重かつ迅速に貼っていきます。

全国の車屋さんや持ち主さんにお届け

いよいよ、最後の工程となりました。

全国のお客様から選んで購入頂いた商品【中古部品】を発送する時がやってきました。

一点一点丁寧に梱包していきます。

運送中に大切なパーツが破損する事がないように。

運送会社さんに発送依頼するのは、大きな物ですと【エンジン】や【ドア】等です。

小さい物ですと、【ランプ類】や【オーディオ】等です。

重量物から片手でも持ち運び出来る物まで多種多様です。

まとめ

自動車の解体業の仕事内容の中でも今回は部品を取り扱う仕事について重点的に

お伝えさしあげました。

世間ではSDGSが大切にされている昨今、これからどんどん中古部品の需要は

高まっていくと予想されています。

二酸化炭素の削減にも大きく貢献できるとされる、中古部品という素敵な商品を

まだ知らない、または使用された事が無い!という方は是非一度試されてみてはいかがでしょうか?

次回は自動車の解体業の仕事内容について、また違った角度からお伝え出来ればと

考えております。

最後まで、読んで下さりありがとうございます。

ABOUT ME
ヒロ
ヒロ
日頃は会社員
今は40歳の男性サラリーマンです! 将来的に起業を目標にブログ始めてます! 経営者の日常に興味があるので、様々な経営者の方々もピックアップしていきます。 宜しくお願いいたします!
記事URLをコピーしました